こんな方におすすめ
- 通信教育で教員免許を取得したい
- 仕事と教員免許を取得するのは両立できるのか知りたい
本来、教員免許は大学在学中に取得するのがオーソドックスな方法です。教職課程を履修することで授業数が増えますが、将来、役に立つこともあるので取得しておくのがおすすめです。教員免許があると正教員にならなくても、講師・学童スタッフ・児童支援員・塾講師などの仕事に就く為の条件になったり有利になることもあります。
働きながら教員免許を取得するには、通学の必要がない、スクーリングの必要がない大学の通信教育で履修するのが良いかと思います。
では、教員免許を通信教育で取る手順等を記します。
教員免許を取得するのに必要な単位数を調べる
大学や短大などを卒業した人
出身大学から単位修得証明書をもらい、希望する通信の大学に提出し、教員免許取得に必要な単位数を確認すします。
高校を卒業していない人
高等学校程度卒業認定試験で高卒の資格を取得後、大学の通信教育に挑戦。
まずは、高等学校程度卒業認定試験に合格するために、勉強しましょう。
スタディサプリ等のWeb学習サービスは仕事しながら隙間時間に勉強できるのでおすすめです。
高校生も部活の大会会場で隙間時間を見つけて勉強しています。
受験生の2人に1人が利用する圧倒的なわかりやすさ!まずは無料でお試し。
中学の勉強からやり直したければ、中学講座もあります。社会人でも受講できます。
通信教育を受ける大学を選ぶ
僕が選んだのは日本大学通信教育学部でした。当時、日大ではスクーリングの必要がなかったためです。それが決め手となりました。
スクーリングなしの通信教育
社会人にとって、仕事を休んでスクーリングに参加するのはハードルが高いので、スクーリングが不要な大学か、オンライン開催または会場が近くで尚かつ休日開催のところを選ぶと良いと思います。
教育実習先を斡旋してくれる通信
後述しますが、教育実習に母校に行けない場合は、実習先を斡旋してくれる大学を選んだ方が良いです。
教員免許を取りやすい教科
大学などで履修した科目・単位数を活かすのが一番取りやすいです。
僕自身を例にとると、法学部を卒業したので中学社会科教員免許1級、高校社会科教員免許2級を取ろうとしました。そして通信教育で取る必要があった残りの単位数は約40単位ほどでした。これは卒業した大学から単位修得証明書を取り寄せ、希望する大学に問い合わせると確認できます。
しかし法学部を卒業したけど英語の教員免許を取ろうとしたら、多分、法学部での修得単位数の大半は使用できない可能性が大です。つまり、これから大学で学び、そのうえで教職課程を取ろうとする人と同じくらいの単位数+教職課程分の単位を通信教育で取ることになります。
定年延長と教員免許
2023年4月から2年ごとに1歳ずつ引き上げ、31年度に65歳定年となります。この定年延長と少子化の影響で新規教員採用枠減少が予想されます。ということは音楽、美術、書道、家庭科など週当たりの授業時間が少ない教科=1校当たりの教員数が少ない教科・科目の教員の採用枠も減少が予想されます。採用試験の高倍率化が予想されます。どの教科・科目の教員免許を取るのが良いのか、考える必要がありそうです。
またAIがTOEICで900点以上を獲得したというニュースがありましたが、この事実は英語教育や教員採用試験に今後どの様な影響を与えるのでしょうか?
教員免許、今後おすすめの教科
科目「情報」が設置されましたが、指導する教員が不足しているのでおすすめかなと思います。2025年大学入学共通テストから「情報」が受験科目になるので需要は今後とも高まるのではないでしょうか。また余談ですが、民間企業でもIT系プログラマーやシステムエンジニアも不足しています。国家公務員であっても経験によってはかなりの高給で募集していると聞いたこともあります。
まずは情報収集
各大学で無料や有料(送料負担)で資料請求できますが、一括請求できるサイトもあって便利です。
\資料を一括請求/
働きながら大卒資格や教員免許を取得したいあなたにオススメの通信制大学!
↑おすすめ以外の大学の資料請求するには、PCの場合、ページ下のこの他のスクールをチェックボタンを。モバイルの場合、申し込み画面下のHOMEボタンを押してください。そして、HOME画面の上部、通信制大学のボタンを押してください。そこから検索できます。
通信教育の申し込み
出身大学から単位修得証明書を取り寄せ、教員免許取得に必要な単位数を通信教育を希望する大学に確認し、お金を振り込み、教材等を手に入れます。
履修スタート
僕が受けた通信教育は、レポートを提出し、教授からレポート内容にOKが出た科目のテストを受けることが可能でした。合格点数が取れればその分の単位が認められました。
働きながら教員免許取得を目指す勉強の仕方
僕のタイムスケジュールです。
レポート作成は図書館を利用することにしました。
休日は開館前から高校生と席取りのために図書館の入り口に並びました。席によっては暖房が効きすぎたり、西日が強すぎたりして暑かったためです。中学、高校と図書館では推理小説の棚の前にしか立ったことがありませんでした。だから目の前に難解?な本がズラ〜ッと並ぶ図書館の棚の前で最初の数回の訪問では、ただ本を手に取ってチラ見をするばかりでした。
事情を話すと1週間後にレポート作成に役立ちそうな図書リストを作ってくださいました。このリストを元にレポートを作成し、テストを受けることが可能になりました。
テスト対策の勉強方法がわからない人は
そこで頼ったのが大学の通信教育の交友会です。あちらこちらの交友会支部に電話し、ある方から「日大通信教育学部で過去問を出しているから参考にしたら良いですよ」と教えていただきました。
仕事をしながらの勉強です。いかに効率よく点数を取るかが大事です。
模造紙に出題テーマの一覧表を作成して出題パターンを分析し、ヤマを張って試験に臨みました。
これは、勉強ではないですね(笑) ヤマを張ったところは、過去問を徹底的に繰り返し解きました。
社会人の教育実習
教育実習の申し込みは、前年度のうちにしておきます。実習期間は学校都合で決まるこので、それに合わせて仕事を休んだり、時には会社を辞める必要が出てきます。
最大の問題は教育実習期間と仕事との兼ね合いでした。当初、僕は会社を辞めるつもりでしたが、会社の状況にも変化が少々あり、休みを取りやすくなったこともあり、なんとか乗り切ることができました。
しかし、休みが取れなければ会社を辞めるしかないというのが、一般的的かと思います。
今後、いつどこでご縁があるかわかりません。生徒が就職を希望するかもしれません。
実際、僕が勤めていた会社には担任をやったクラスの生徒数人が希望して就職しました。
退職理由を「教育実習のため」と伝えるか否かは、その状況にもよりますが、あなたの働きぶりによっては、「試験に受からなかったらまた我が社で働かないか」と声をかけてくれるかも知れません。その流れも縁です。
とは言え、会社を辞めて絶対に教員になるぞ!という覚悟は必要です。いつでも戻れるという甘えた気持ちでは教員になれないと思います。
母校以外の教育実習
前年度の2月には翌年度の年間行事計画が最終的に決定します。よって希望する教育実習先の学校を決めたら、実習期間の1年前ぐらいには学校にお願いに行くのが良いかなと思います。僕の場合は前年度6月頃にはお願いと挨拶を済ませました。
基本的には母校にお願いしますが、母校に通えない場合は(地理的理由など)、手あたり次第に申し込むより、恩師に相談するか、通信教育を受けた大学に相談した方が良いです。(大学によっては実習先を斡旋してくれることもあります)
教育実習への注意点
1点目;受け入れ人数 教育実習先の学校によっては、毎年教育実習希望者が多く、実施期間を6月と9月の2回に分けることもあります。また教育実習先出身で現役最優先となる可能性大ということは頭に入れておいてください。
2点目;受け入れ側の負担 教育実習生を受け入れる学校側にとっては、たとえあなたが出身者であっても負担です。通常の業務以外に仕事が増えるのですから。よって出身者が母校に戻っても節度ある言動を絶対にわきまえてください。時々、目の前にいる先生たちを見て懐かしさのあまり、教育実習に来たことを忘れた言動をとる人がいます。母校でなければ尚更注意が必要です。
教員免許取得のため通信を受講する期間
おおよそ1年半から2年位だと思います。
僕の場合、通信教育は秋にスタートして翌年の夏に最後の科目テストに合格し、教育実習以外の単位を取ったので約10ヶ月かかりました。目一杯レポートとテストに頑張るともう少し期間は短縮できたと思います。
教育実習は受け入れ先の都合で翌年の6月に行なったので、科目+教育実習で合計約2年かかりました。
教員免許が取れたら次は教員採用試験 働きながら教員採用試験を目指すあなたへ。元サラリーマンが働きながら通信教育で教員免許を取得し、教員採用試験に合格にしたノウハウを紹介します。 続きを見る
営業マンが働きながら教員採用試験に受かった勉強方法のコツ公開