教員採用試験に挑戦することは大変です。
非常に膨大なエネルギーと気力が必要です。
しかし、だからこそ、その困難さを乗り越えて働きながら教員採用試験に合格したら、
結論
- 生徒に自信をもってその経験を伝えることができます。
- 教員として仕事をする上での自信となります。
- 教員として生徒に対峙して厳しい場面に直面しても自分を支えてくれます。
- 教員として教壇に立った時、その経験を活かせる場面は必ずやってきます。
こんな方におすすめ
- 働きながら教員採用試験に挑戦したい
- 教員採用試験に挑戦したいが、勉強の習慣が身に付いていない
- 教員採用試験に挑戦したいが、やり方が分からない
働きながら教員を目指す
偏差値が高く頭が良いと言われる人なら、教員採用試験に合格することは難しいことではないでしょうから、この記事は参考にはなりません。この先読み進めても時間の無駄になり申し訳ないので、あらかじめお伝えしておきます。
先輩プロフィール
偏差値50の大学に入学し、バイトと麻雀とドライブと酒の学生生活をおくる。もちろん大学在学中に教職課程はとらず。つまり高校時代から7年間、勉強の習慣が全く身についていないまま社会人になる。しかし、サラリーマン生活3社目、30歳を意識し始めた20代後半にふとしたキッカケで教員になることを決意。営業の仕事と並行して通信教育で教員免許を取得し、3度目の挑戦で公立高校教員採用試験に合格し定年まで教員として勤め上げ退職。
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働きながら教員採用試験勉強のコツ
勉強終了時間は絶対に守る
いかなる理由があろうとも終了時間がきたら勉強を止めます。この計画では22:30。
絶対に勉強を止めます。勉強をしてはいけないのです。その結果、「時間不足」などで勉強の進度に不具合が出てきたら、無駄な時間を探し出し原因を突き止め、改善します。
例)「勉強の進度が遅れたのは、昼間、お菓子を食べながらダラダラ勉強したので時間を無駄にしたためだ。次回は集中しよう。」
一日の終わりは必ず、自分の好きなことをやって寝る
楽しい一日で終わらせ、気分転換を図ります。
1週間の中でメリハリをつける
合格前は1年365日勉強をしてきたが不合格でした。そこでメリハリをつけようと1週間の中で仕事のある平日は夜に3~4時間勉強し、金曜日は退社後にテニスクラブに通いました。帰宅後は酒を飲みながら映画を見て気分よく寝ましたが、もちろん翌朝は7:00起床で即勉強スタート。
仕事をしながらの勉強スケジュール
働きながら勉強するのは、スケージュール管理が大切です。自分でしか管理できません。目につくところに貼ったり、スマホのアラームを利用したり工夫したら良いと思います。
この通りに生活すれば、平日3時間、休日12時間勉強時間が確保できます。
教員採用試験勉強に使用した雑誌
定期購読してました
ココがポイント
見たことのない問題を切り抜いてファイリングし、必ず解けるようにする
指導要領改訂などホットな話題は切り抜いてファイリングし、話題を把握する
教職教養対策
協同出版、時事通信局、明治図書、東京アカデミー、資格試験研究会、LEC東京リーガルマインド、協同教育研究会、各都道府県用の専門参考書問題集
\各都道府県用あります/
ココがポイント
各出版社が出版する最新の教職教養および専門教養の問題集を購入して解く
各社の教職教養および専門教養の過去の問題集を購入し、可能な限り多くの他の都道府県の過去問も解く
※その時々のホットな話題(指導要領改訂など)を他の都道府県が過去に出題し、受験先の都道府県が加工して出題する可能性があるため。
専門教養対策
高校:地理で受験の場合
教科書+大学受験用問題集(基本編+応用編)+参考書+地図帳
問題に登場したすべての地名・河川名・山脈名などは、地図帳の該当箇所を赤い色鉛筆で塗る
これにより地図上で名所や位置を答える問題に対応しやすくなる。赤色のボールペンは国境の線の色と見分けがつきにくい。
勉強はしない感覚=ひたすら解くこと、ひたすら読むことが集中力を生み出す
高校時代に模擬試験で1位となった人の経験談「教科書を100回ただひたすら読んだら教科書のどこに何が書いてあるか、自然に思い出しますよ。」
教員採用試験面接対策
面接で差がつくことにあまり意識を集中しすぎない
つまり世間一般で言われるところの面接のノウハウ(集団面接ならば、「自分の意見ばかりでなく他の人の・・・・等」)で十分です。それよりも「この受験生が合格するのは当然だ!合格させるべきだ!」と誰もが思うぐらいの、筆記試験で断トツの点数を取ることに全力で取り組む方が合格への最短の道です。つまりトップ合格を目指すのです。面接の点数で合否がひっくり返るようなビミョーな点数での合格は狙わないほうが、合格への最短の道です。それに自分が必死になって勉強に取り組んだ経験は、教壇に立った時、自信をもって生徒にも伝えることができます。
眠たい時の対処方法
勉強の環境を変える
- 場所を変える : 机 ⇒ ソファ、公園
- 状態を変える : 机の上に足を投げ出す、立ちっぱなし、ソファで足を投げ出す、歩きながら、ブランコに乗りながら笑
- 時間帯を変える : 帰宅後、夕食を取ったら即寝て真夜中の勉強(昼夜逆転型)
イメージする
- 自分が教師として教壇に立っていることをイメージする。
- 今、自分が勉強している内容の授業を行っている時のことをイメージする。
最後の手段
- 何をしても駄目ならスッパリあきらめて寝る。
- そして起きたらスッキリとした頭で勉強する。
ストレスがたまる
勉強のやり過ぎでストレスがたまり、体がおかしくなったことが何度かありました。
それにしても、これらの経験で分かったことは、勉強のし過ぎで死ぬことはないである。もちろん生徒にも同じことをよく言った。「俺もお前もそんなに力があるわけじゃない普通の奴だ。普通の奴が合格したいなら一生懸命勉強するんだ。勉強のし過ぎで死ぬことはない。大丈夫だ。死ぬ前にダウンするから」と。もちろん言葉に迫力はある。
教員採用試験前に一番大切なこと
決意する
「教員採用試験に挑戦!」と宣言をした途端に親、兄弟、親戚、友人から「一生懸命勉強もしたこともなく、ましてや教員免許さえ持っていないお前には絶対に無理だ!」と反対されました。
自分自身でも教員免許をどうやって取ったらよいのかも分からず、教員採用試験の難しさも分からずの状態で非常に不安でした。真っ暗な闇の世界にいるような感じでした。そこで高校時代の先輩(教員)に「今の俺にとっては、教員採用試験は東大を受けるのと同じですか?」と質問したこともあります。当時は採用人数が少なかったこともあり、先輩の答えは「わからんな~」でした。
不安も悩みも解消されず、迷い続けましたが、最終的に自分で決めました。
「勉強に疲れて “勉強をもう止めたい!” と思うのは仕方ない。しかし、教員になることに一瞬でも迷いが頭をよぎったら、すぐにその場で教員採用試験への挑戦は絶対に止めよう。」
そして本当に、冗談ではなく、話を盛るでもなく、ほんの1秒、いや一瞬たりとも「止めようかな? 自分には向かないかな?」とは頭に思い浮かびませんでした。
自分のやっていた勉強方法は非常に大変です。
精神的にも肉体的にも厳しく、ツライものです。
でもシンプルです。
実行するのは大変ですけどやることはシンプルです。
決意できれば道半ばを通過したようなものです。
実はもう一つ大切なもの
友の存在
大変な採用試験を乗り越えるには、あなたをサポートしてくれる何かが必要です。私の場合は、それが友人でした。先ほど「友人にも反対された」と言いましたが、一人だけ毎回会うたびに「お前は絶対合格できる!」と励まし続けてくれた友人がいます。私自身には合格に何の保証もなく、その友人にも何の「力」もあるわけではなかったのですが、会うたびに「お前は絶対合格できる!」と言い続けてくれました。合格後、友人に「どうしてそんなに言い続けることができたんだ?」と聞きました。友人は「お前の顔を見ていたら確信した。こいつなら絶対に合格する!」と答えました。それにしても、すごいことです。人の人生を左右するかもしれないのに、言い続けたのですから。感謝しかありません。
誰かのために頑張る
家族のために
私のように言い続けてくれる友がいない場合は、「誰かのために頑張る」ことではないかと思います。以前、居酒屋で会った元プロ野球選手に「高校時代ほとんど無名の存在でドラフト6位指名入団したのにもかかわらず、なぜレギュラーになることができたのですか?」と質問したことがあります。その時の答えは「母親のため」でした。当時の野球中継は、ほぼ巨人戦のみで地方出身者にとっては、レギュラーとなり試合に出なければ地方にいる母親に元気な姿を見せることができなかったからだそうです。だから炎天下のどんなにきつい練習にも「母親のために」と頑張ることができたそうです。
仲間のために
ジョージ・フォアマン(米国、元プロボクシング:ヘビーキュー・チャンピオン)が引退から10年後、45歳で再びチャンピオンとなった時のインタビューで「なぜ、あれだけパンチを受けても簡単にリングに倒れなかったかって? 俺と同じ黒人のためさ」といった趣旨の発言をしていました。
最後に
私は今まで人生の節目、節目でいろいろな人との出会いがあり、声を掛けていただき、アドバイスをいただき、助けていただき、教員にもなることができました。そして教員になってからも周囲の人たちに助けていただきました。
ただ、ただ、感謝の一言しかありません。
今度は私が教員採用試験を受けるか否かで迷っている人のお役に立つことができればと思います。
最後までこの記事を読んでいただき、ありがとうございました。
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